暑さが厳しくなる季節、高齢のご両親や祖父母の体調管理が心配になる方も多いのではないでしょうか。
特に高齢者の方は熱中症になりやすく、自覚しにくいのが特徴です。
そんなとき、熱中症対策として無理なく取り入れられる“食べ物”を意識した食事がとても大切。
水分や塩分を自然に補給できる食べ物なら、日常の中で気軽に続けられますよね。
高齢者の熱中症対策におすすめの食べ物は次の6つです。
- 水分の多い果物
- 味噌汁
- ゼリー
- 茶わん蒸し・卵豆腐
- 卵豆腐
- 梅干し
- 浅漬け
この記事では、日常に無理なく取り入れられる、熱中症対策に効果的な食べ物やグッズをご紹介します。
高齢の両親や祖父母へのプレゼントはもちろん、帰省時の手土産にもぴったりの内容です。
ぜひ参考になさってください。
高齢者の熱中症対策におすすめの食べ物6選
ポイントは、生活のなかに自然に取り入れられること。
熱中症対策はこまめに対策を続けることが大切です。
水分補給や適切な食事などを無理なく習慣化することで、初めて効果を発揮します。
毎日の生活に自然に取り入れやすい、熱中症対策におすすめな食べ物をご紹介していきますね。
【1】水分の多い果物(スイカなど)
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スイカは約90%が水分で、効率よく水分補給ができます。
また、カリウムが豊富で発汗により失われるミネラルを自然に補給でき、脱水や体調不良の予防に役立ちます。
スイカは「水分」「ミネラル」「食べやすさ」の3拍子がそろった、夏の熱中症対策にぴったりな食べ物です。
スイカを毎日のように食べるのは難しいですが、100%ジュースなら日々の生活に取り入れやすいですよね。
常温で保存できるのも嬉しいポイントです♪

糖尿病の方などは食べる量に注意が必要です。
【2】味噌汁(塩分・ミネラル補給)
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味噌汁は「水分+塩分+ミネラル」をバランスよく補える一品です。
また、豆腐・わかめ・野菜などを入れれば、たんぱく質やビタミン、食物繊維も同時に摂取できます。
飲み慣れているので、高齢者の方でも自然に無理なく取り入れられますよね。
フリーズドライの商品なら、暑いキッチンで調理することなく、手軽に飲めるのでおすすめです。

腎疾患のある方などは、医師の指導のもとで塩分量に配慮が必要です。
【3】ゼリー(のど越し◎)
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ゼリーは、飲み物をあまり飲みたがらない高齢者の方でも、おやつ感覚で自然に水分補給ができます。
「経口補水ゼリー」や「塩分補給ゼリー」であれば、同時にナトリウムやカリウムなども摂取でき、脱水予防に効果的です。
食欲がなくても手に取りやすい、小さめサイズのゼリーがプレゼントには喜ばれそうですね。
外出時に持って出かけられるのもポイントです!

糖分が多いものもあるため、糖尿病や肥満傾向のある方は種類や量に注意が必要です。
【4】茶碗蒸し・卵豆腐(たんぱく質補給)
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茶わん蒸しや卵豆腐の主成分である卵は、良質なたんぱく質源。
のど越しの良さと栄養バランスの良さを兼ね備えているので、高齢者の方の熱中症対策に最適です。
また、どちらも約80%が水分で、水分を食事として自然に摂取できます。
なめらかな食感で、嚥下機能が低下している方にも安心。
冷たくするとより食べやすくなり、暑い時期でもスルッと食べられるのが魅力ですね。

冷やしすぎは胃腸に負担がかかる場合があるので、冷たすぎない温度がベストです。
【5】梅干し(塩分・クエン酸補給)
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梅干しにはナトリウム(塩分)が豊富に含まれており、発汗によって失われる電解質を効率よく補える食品です。
また、梅干しに含まれるクエン酸には疲労回復や、食欲を促進する働きがあります。
少量でも効果が高く、日常の食事に取り入れやすいのが良いですね。
ご飯に添えるだけでよく、咀嚼力が弱い方でも食べやすいのがポイントです。

高血圧や腎機能に問題のある方は、塩分の摂りすぎに注意が必要です。減塩タイプの梅干しや、小粒タイプを選ぶとより安心です。
【6】浅漬け(塩分補給)
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浅漬けは、塩分と水分を同時に摂取できる上に、野菜の栄養も補えるのが嬉しいポイント。
水分を多く含む野菜を使うことで、食べながら水分補給が可能です。
酸味やだし風味が加わることで、夏場でも食欲を刺激してくれます。
常備菜として日常的に取り入れやすいので、無理なく熱中症対策ができます。
無添加で美味しい浅漬けの素があれば、ご自分の好きな野菜で浅漬けが手軽に楽しめますね。

高血圧の方は塩分量に注意し、減塩タイプを選ぶか、塩抜きしてから食べると安心です。
熱中症対策において「食べ物」が重要な理由
高齢者にとって熱中症は命に関わることもあるため、日頃からの対策がとても重要です。
水分補給だけでなく、塩分やミネラルをバランスよく摂ることが予防のカギとなり、そこで重要なのが「食べ物」です。
食事を通じて水分や電解質を自然に補えるため、体への負担が少なく、無理なく続けられます。
特に高齢者は喉の渇きを感じにくく、水分摂取が不十分になりがちなので、日々の食べ物を意識することが熱中症対策につながります。
なぜ高齢者は熱中症になりやすいのか?
高齢者が熱中症になりやすい主な理由には、以下のようなものがあります。
・体温調節機能の低下
汗をかく力や血流調整の働きが弱くなり、体に熱がこもりやすくなります。
・暑さや喉の渇きを感じにくくなる
加齢により暑さや脱水への感覚が鈍くなり、暑い場所にいても気づかず過ごしてしまったり、脱水状態でも水分を欲しがらず、知らないうちに水分不足になることがあります。
・筋肉量の減少により体内の水分量が少ない
筋肉は体内の水分を保持する役割があるため、筋肉が減ると脱水しやすくなります。
・エアコンを控えがち
「冷えすぎが心配」「電気代が気になる」などの理由で、室内でも無理をしてしまう傾向があります。
・持病や服薬の影響
高血圧や心臓病などの薬が、水分や塩分のバランスに影響を与えることがあります。
食べ物以外の熱中症対策グッズも一緒に贈るなら?
高齢者の方の熱中症対策には、毎日の食事で自然に水分や塩分を摂れる「食べ物」に加えて、ひんやり心地よい冷感グッズや、暑さを数値で確認できる温度計などの使用も効果的です。
どちらも無理なく続けられることが大切。
プレゼントに最適な、生活に取り入れやすい熱中症対策グッズをご紹介します。
冷感タオルやネッククーラー
水に濡らして絞り、軽く振るだけでひんやりとした冷たさが続き、首元や額を効果的に冷やせます。
外出時はもちろん、室内でも使えるため、高齢者の日常に取り入れやすい熱中症対策グッズです。
電源不要で繰り返し使えるので経済的なのも魅力。
▼こちらの商品は柔らかな色合いなので、外出先でも抵抗感なく使えそうです。
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卓上扇風機
エアコンが苦手な高齢者でも、やさしい風で体に負担をかけずに涼しく過ごせるのが魅力。
コンパクトで持ち運びやすく、キッチンや食卓、寝室などあらゆる場所で使えるため、日常的な熱中症予防にぴったりのグッズです。
▼こちらの商品はコンセントとUSB電源の他に乾電池にも対応しており、電源のない場所でも使えるのでおすすめです。
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温湿度計など室内向けの対策グッズ
高齢者の方は暑さや湿度の変化に気づきにくいため、熱中症のリスクを“見える化”することが効果的です。
温湿度計があれば、適切なタイミングでエアコンや扇風機を使う目安にもなり、毎日の熱中症対策に繋がります。
▼こちらの商品は画面や文字が大きく、見やすくて操作も簡単。
熱中症の危険指数が分かりやすく表示され、ブザーが鳴るよう設定もできるので安心です。
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高齢者の熱中症対策におすすめな食べ物まとめ
今回は、熱中症になりやすい高齢者の方が無理なく取り入れられる、「食べ物」での熱中症対策についてご紹介してきました。
高齢者の熱中症対策におすすめの食べ物は次の6つです。
- 水分の多い果物
- 味噌汁
- ゼリー
- 茶わん蒸し・卵豆腐
- 梅干し
- 浅漬け
高齢者の方は暑さや喉の渇きを感じにくいため、日々の食事の中で自然に対策を行うことが大切です。
水分やミネラルを含んだ食べ物は、無理なく体を守る手助けとなります。
今回ご紹介した食べ物は、どれも高齢者の方の生活に取り入れやすく、熱中症対策にぴったりです。
無理せずこの暑い夏を乗り切りましょう!